阪神ジュベナイルフィリーズ 競馬予想

阪神ジュベナイルフィリーズの競馬予想

1年収めのグランプリ・有馬記念に向けて陣営もファンも心がそわそわし始めるころ、西では若き牝馬が翌年のクラシックへの試金石となるビッグレースが行われる。
もちろん、阪神ジュベナイルフィリーズである。
桜花賞と同じ舞台である阪神競馬場の芝1600mで行われる阪神ジュベナイルFは、阪神競馬場の改修工事が行われる以前は、中山同様の小回り、短い直線の急坂といった要素から、かなりの波乱レースとして有名であったが、直線が長くなり、どちらかと言えば中山よりも府中のコースに近付いた感のある阪神競馬場に生まれ変わって以来、この阪神ジュベナイルFはそれほど波乱の決着を見なくなってしまった。
しかも、ここ4年(2006年~2009年)は、ウオッカ(ダービー、天皇賞・秋、ジャパンカップ他)、トールポピー(オークス)、ブエナビスタ(桜花賞、オークス、ヴィクトリアマイル、2010年6月現在)、アパパネ(桜花賞、オークス、2010年6月現在)を輩出しているということで、これは牡馬の2歳チャンピオン決定戦である中山の朝日杯フューチュリティステークス以上の好成績を挙げていると言うべき恐ろしいレースである。
コースも広々と紛れが生じにくくなり、以前にくらべれば調教技術や馬場造園技術が飛躍的に発達したのも事実ではあるが、ただ、やはり2歳の早い時期、しかも牝馬限定のレースということで、個人的にGIでとんでもない大波乱が起こるとすれば、未知の距離で競われるオークスとこの阪神ジュベナイルFではないかという気がしている。
そんなわけで、確かにここ数年は鉄板のような払い戻しになってしまってはいるが、特に混戦となった年には波乱の結果も待ち受けているという気がしてならない。
とはいえ、よく「魔の桜花賞ペース」が出現していた当時のコース設定とは違うため、やはり血統的にそれなりの筋が通っている穴馬を狙う必要があるのもまた事実だろう。
軽快なスピード血統には少し厳しいコースである。